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つながり [読書]

完全につぶやきにはまっております。もっぱら趣味の世界についてつぶやいておりますが、同好の士とのつながりもできてなかなか楽しい。そしてそれと同時にこちらにアクセスする時間は減っているのでございます。なんだろ。ツイッターになれちゃうと、ある程度まとまりのある文章を書くっていうののハードルが揚がるとでも申しましょうか・・・。(・・・え?いつもまとまってない?ま、そうなんですけど^^;)

そんなつぶやき三昧の毎日ですが、このところ本を読むことがまたワタクシの生活の中にもどってきました。本って読むのを習慣にしちゃうと読めるんですが、一度読まなくなると再開するのが大変なのね。あと、再開するときに最初に手に取った本がその後の読書習慣復活なるかどうかの運命を決めるような・・・。

今回は大成功!

The Art of Racing in the Rain: A Novel

The Art of Racing in the Rain: A Novel

  • 作者: Garth Stein
  • 出版社/メーカー: Harper Paperbacks
  • 発売日: 2009/06/09
  • メディア: ペーパーバック

 

これは犬が犬の視点で飼い主との生活や自分が思ったことをつづったという形をとった小説です。犬が好きで、おまけにカーレースが好きなら絶対に読まなきゃダメな本ですよ。(カーレースに興味がなくても、とにかく犬好きの方にはお勧め)

主人公の犬の名前はEnzo。テリアの血がが入ったラブラドールという設定ですが、表紙の犬はそういう種類なのかしらん。凄く賢くて、愛情深くてご主人のことが大好きで、車が好きで、テレビを見るのが好き。

読んでいると、本当に犬達ってこういうことを考えて毎日暮らしているんじゃないかしら?と思える、不思議な本です。というか、本当にこんな風に考えていたらいいなあと思ってしまいました。

飼い主のことも、周りの人たちのことも本当によく見ているんです。そして話もしっかり聞いている。でも聞かないふりをしている。もしくは話を聞いて理解して、状況も把握していても、コミュニケーションの手段が吠えることとしっぽを振ることくらいしかないので、相手に伝えることができない、ということになってます。お話の中で、enzoしか見ていないことでどうしても飼い主Dannyに伝えたいことをなんとか伝えようと、テレパシーをおくったり、目でうったえたり、いろいろやってみるところを読むと、周りの犬たちもちゃんとわかっていて時にはこちらに合図をおくっているのかな、あの犬の視線は何を意味しているのかな、なんて考えてしまいますが、それが又楽しいの。

そして飼い主のDanny。彼がまた凄くしっかりしていて責任感があり、周りの人たちへの接し方、行き方が凛として一本筋が通った素敵な男性。Dannyとenzoの間のきずなの強さ、信頼関係、お互いを思いやる様子、それだけでもなんだかほろっとしてきてしまうほど。

お話はenzoとDanny、二人の生活から、Dannyが結婚し、子供ができ、仕事も順調に行き始め・・・というところから、一転、いろいろと事件がおこり生活が一変していく様子を描いています。

このあたりは読んでいてつらかった。でも、こういう風にいろいろなことがおこり、それをクリアして行くのが人生なんだな~となんだか妙にリアルに感じられたのはワタクシがある程度の年齢になったからなのかも。でもそんな逆境のなか、Dannyの行き方は本当に素敵で。

最後、こういう結果は予想できたものではあったのですが、でも予想していた以上の感動。もう涙涙で号泣でした。

途中からは読み終わりたくなかった。でも読み終わった後、なんだかとっても清々しい達成感みたいなものが感じられました。一度だけじゃなくて、たぶん何度も読み返す、そんな作品になりそうです。


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